Top>Linux>コマンド>top

コマンド
top

説明
システムリソースの利用状況、およびタスクの一覧とを表示する。
それぞれサマリーエリア、タスクエリアに表示される。
デフォルトでは3秒ごとに状態を更新する。
様々な表示方法を設定可能となっているがこのドキュメントでは、デフォルトで表示される表示内容の説明にとどめる。
終了する場合は'q'キーを押下する。または'Ctrl + c'で強制終了する。
topコマンドのバージョンは3.3.10とする。

表示内容
デフォルトの表示内容は下記となっている。

右から左、上から下へ項目を説明する。
●サマリーエリア
項目 項目ラベル サブ項目 表示例 説明
現在時刻 - - 12:15:31 システムの現在時刻。uptimeコマンドと同じ内容を表示している。
稼働時間 - - up 42 days, 10:54 電源ONからのシステムの稼働時間。uptimeコマンドと同じ内容を表示している。
ログインユーザ数 - - 1 user ログインユーザ数。uptimeコマンドと同じ内容を表示している。
平均負荷 load average - 0.30, 0.34, 0.34 CPUのロードアベレージ。直近1分、5分、15分間の実行キューに存在する平均ジョブ数を表示する。 uptimeコマンドと同じ内容を表示している。
タスク数 Task total 241 total 総タスク数。
running 1 running 稼働中のタスク数。
sleeping 240 sleeping 待機中のタスク数。
stopped 0 stopped 停止中のタスク数。
zombie 0 zombie ゾンビのタスク数。
%CPU使用時間率 %Cpu(s) us 1.3 us ユーザプロセスの%使用時間率。
sy 2.0 sy システムプロセスの%使用時間率。
ni 0.0 ni 優先度を変更したユーザプロセスの%使用時間率。
id 96.8 id アイドル状態の%時間率。
wa 0.0 wa I/Oの終了待をしている%時間率。
hi 0.0 hi ハードウェア割込み要求での%使用時間率。
si 0.0 si ソフトウェア割込み要求での%使用時間率。
st 0.0 st OS仮想化利用時に他の仮想CPUの計算で待たされた%時間率。
物理メモリの利用状況
※freeコマンドで表示される内容と同じ。
KiB Mem total 32692124 total 物理メモリの総容量。
free 530116 free 未使用のメモリ容量。
used 17076744 used 利用中のメモリ容量。
buff/cache 15085264 buff/cache バッファ、キャッシュとして利用中のメモリ容量。
スワップメモリの利用状況
※freeコマンドで表示される内容と同じ。
KiB Swap total 3905532 total スワップ領域(ディスク保存領域)の総容量。
free 3778300 free スワップの未使用領域容量。
used 127232 used スワップの利用済み領域容量。
avail Mem 14933740 avail Mem 利用可能な物理メモリ容量。スワップ項目ではないが表示都合上ここに表示されている模様。
●タスクエリア
項目 表示例 説明
PID 3245 プロセスID。タスクの一意なプロセスID。
USER qemu プロセスの実行ユーザ。タスク所有者の実効ユーザ名。
PR 20 プロセスの優先度。値が低い方が優先度が高い。
NI 0 タスクのnice値。負のnice値は高い優先度を意味し、正のnice値は低い優先度を意味する。0の場合はタスクの割り当て時に優先度が調整されていないことを意味する。
VIRT 7148400 タスクが使用している仮想メモリの総量。仮想メモリにはコード・データ・共有ライブラリ・スワップアウトされているページが含まれる。VERT = SWAP + RES
RES 6.1g タスクが使用しているスワップされていない物理メモリ容量。
SHR 4776 タスクが使用している共有メモリの総量。他のプロセスを共有される可能性のあるメモリ容量を単純に反映している。
S S プロセスの状態。
D:割込み不可能なスリープ状態。
R:実効中。
S:スリープ状態。
T:トレース中/停止された。
Z:ゾンビ状態。
%CPU 56.1 前回の画面更新からのタスクのCPU時間の%占有率。
%MEM 19.6 タスクが使用している物理メモリの%占有率。RESのメモリ使用率。
TIME+ 21995:48 タスクが開始してから利用したCPU時間の総計。100分の1秒単位まで表示されている。
COMMAND qemu-kvm コマンドラインまたはプログラム名。

書式
top -hv | -bcHiOSs -d secs -n max -u|U user -p pid(s) -o field -w [cols]
※詳細についてはmanコマンド等で確認されたし。

オプション
-b: バッチモードで起動する。結果を他のプログラムやファイル等へ出力する場合に有効。
  -nオプションで指定された繰り返し回数に達するかkillされるまで表示しつづける。 例)top -b -n 1
-d: 更新間隔を指定する。秒単位で指定する。0.1秒単位での設定が可能。 例) top -d 1.5
-n: 繰り返し回数を指定する。指定回数情報を更新したあと終了する。 例) top -n 2
-p: プロセスIDを指定して監視する。複数指定可能。 例1) top -p3245 -p20500 例2) top -p3245, 20500
-u: 監視するタスクのユーザを指定する。 例) top -u somebody
-U: 監視するタスクのユーザを指定する。 例) top -u somebody
-h:ライブラリのバージョンと使用法のプロンプトを表示して、終了する。
-v:ライブラリのバージョンと使用法のプロンプトを表示して、終了する。
※その他多数。

対話コマンド
l: サマリーエリアの1行目(現在時刻、稼働時間、ログインユーザ数、平均負荷)の表示非表示を切り替える。
t: サマリーエリアのTask, %Cpu(s)の表示形式を切り替える。
m: サマリーエリアのKiB Mem, KiB Swapの表示形式を切り替える。
h: 対話コマンドのヘルプを表示する。
q: プログラムを終了する。
※その他多数。

最終更新日:2020/04/12

- Published By MINDKERNEL.COM -